「大谷はMLBの救世主だ」MLBが大谷翔平に託したい大きな役割とは？【海外の反応】【大谷翔平】

「我々はこれまでになかったものを目撃した。彼は卓越した才能だ。我々の人生を通じて間違いなく唯一無二」

このように語るのは、MLBのコミッショナーを務める、ロブ・マンフレッド氏。マンフレッド氏は、昨年、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のスポーツ番組「ザ・カートンショー」に出演した際に、メジャーを代表するある選手について、「唯一無二」とこれ以上ない称賛の言葉を口にしました。その「ある選手」とは、そう、日本が世界に誇る二刀流・大谷翔平選手です。

投打で素晴らしいパフォーマンスを見せ続け、「ユニコーン」との異名もつけられた大谷選手の活躍には、MLBの最高権威者であるマンフレッド氏も、舌を巻いているようです。そして今や大谷選手はMLBにとって欠かせない存在。マンフレッド氏は、そんな大谷選手が野球界に果たす役割について、次のように語っています。

「皆さん忘れているかもしれないが、我々は野球の国際化を推し進めている。そんな中で、北米出身以外の選手で偉大かつ、メジャー最高のプレイヤーかもしれないという存在がいるとするなら、ビジネスや我々に対する興味を喚起することにおいて、極めて重要なこと。彼の存在の重要性は強調しようにもし尽くせない」

MLBと野球の世界戦略においても、大谷選手の存在は不可欠であると、マンフレッド氏は考えているのです。

実際、大谷選手の存在は、MLBの国際戦略の１つである「ワールドツアー計画」にも大きな影響を与えています。「ワールドツアー計画」とは、メジャーリーグのチームの試合を、アメリカ以外の国や地域で行うというもの。来年はソウル、ロンドン、メキシコシティで試合が行われる予定ですが、再来年の2025年には2019年のアスレチックス対マリナーズ以来となる、日本での試合開催が有力視されているのです。

そして、日本で行われる試合には、大谷選手が所属するチームが参戦するといわれています。大谷選手が、アメリカのメジャーリーグと日本を繋ぐ存在となっているのですね。

このようにメジャーと世界を繋ぐ存在として重要視されている大谷選手の活躍は、スペインの日刊スポーツ紙『MARCA』にも取り上げられています。同紙は、大谷選手について、次のように報じています。

「ショウヘイ・オオタニの若さと実力からすれば、ベーブ・ルースだけが現役時代に達成した記録を塗り替えるのは時間の問題だ。オオタニはMLBにたった２人しかいないユニコーンのうちの１人であり、エリートレベルで投打をこなせる驚異的な二刀流スターである」

野球人気の低いヨーロッパの国・スペインでもその活躍を大絶賛される大谷選手。大谷選手の人気ぶりは、国境など関係ないということがよく伝わってきますね。

また、大谷選手自身も、野球の世界への普及について、意欲的な考えを残しています。2019年2月に、インタビューで野球の国際化について問われた際には、自らの思いを、次のように語っています。

「それはもう世界的に、どの国でも普及してくれればうれしいですけど、簡単にできることではないと思う。少しずつなのかなとは思いますし、そのためにできることがあれば。今年も、ヨーロッパで試合がありますけど、そういうのも増えてくれば、もっともっと（世界的に）広がるのかなとは思ってます」

さらに、2024年のパリ五輪では野球が落選してしまった中で、五輪競技としての野球の復活について問われると、大谷選手は次のようなコメントを口にしました。

「見たことがない人が目にするチャンスがあるところだと思う。もちろん、そう簡単にできるようなところではないと思うんですけど、目に留まれば、やってみたいなと思う人も増えるかもしれない。そういう意味では復活して欲しいと思います」

「野球を世界に」。そんな考えを胸に、大谷選手はMLBの顔として、その類まれなるプレーで、今日も世界中の人々に野球の魅力を伝え続けています。そしてそんな大谷選手の影響力は、長いメジャーリーグの歴史にも前例の無いほど、凄まじい旋風を巻き起こしているのです。

ということで、今回の動画では、大谷選手が世界に与える影響力、そしてMLBが大谷選手に託した思いについて紹介していきたいと思います。

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